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名前:チョラッペ 年齢:20歳 住んでる場所:神奈川 誕生日:1990/8/11 日常的なことや芸能、映画、ドラマなど書いております。 よろしければ見てください。


by dejimonnn
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涼風 3巻 #14~#18

涼風の1巻~15巻ならリクエスト募集中。

『セリフ』(心の中)〔効果音〕≪場所≫ 〈回想〉

#14 「出発」
優花:『ねー大和くん お湯がぬるいんだけどー』
   :『ねーってばー!』
   :『ちょっと返事くらいしなさいよアンタ!!』
大和:『・・・・・・』
優花:『・・・・・・・・』
 ≪学校
 〔キーンコーンカーンコーン(学校のチャイム)〕
大和:『・・・・・・・・・・』
涼風:(今はちょっとだけ・・・・好きになりそうかな)
   :(行こ! ナイトパレードやってるかも!)
大和:(・・・・もう戻れないんだよな)
   :(告白する前には・・・・)
   :(なんだあんなこと言ったんだろ・・・・)
   :(あの時抱きつかれたから・・・・)
   :(遊園地に行くのOKしてくれたから・・・・)
   :(・・・・バカだよなァ そんなことで勘違いするなんて・・・・)
安信:『よォ!』
   :『何ボーッとしてんだよ 帰んねェの?』
大和:『安信・・・・』
服部:『・・・・・・・・』
   :『これからオレ 合コンなんだけどさァ 男が一人足んねェんだよ』
   :『お前ヒマなら来ねェ?』
大和:『・・・・・・・・』
服部:『あぁ 心配すんなって ブサイクはいねーから! な!?』
   :『アトはお前の頑張り次第・・・・』
大和:『悪ィ・・・・』
   :『・・・・・・・・』
   :『・・・・悪ィ』
服部:『・・・・・・・・そっか』
   :『ま 気が向いたら言ってくれ かわいいコはいっぱい知ってるから』
大和:『・・・・ああ』
   :(気ィ遣ってくれるのは嬉しいけど・・・・)
服部:『あ~ あと一人どーすっかなァ』
大和:『昨日フラれたばっかで・・・・』
   :『他の女のことなんて考えてられねェよ・・・・』
 ≪大家さんの家・飯
大和:『・・・・綾乃さん 朝比奈は?』
綾乃:『部活の帰りにみんなと食べたって』
大和:『・・・・そっか』
美穂:『・・・・・・』
   :『ねェ お兄ちゃん あの約束まだ覚えてる?』
大和:『約束?』
美穂:『美穂が大っきくなったらお嫁さんにしてくれるって言ったでしょ!』
大和:『な・・何だよ 急に』
美穂:『いいじゃない別に 思い出したの!!』
綾乃:『そういえば言ってたわね』
   :『美穂がまだ幼稚園に通ってたころかしら』
大和:『ん・・・・ああ あのころね・・・・』
   :(ムリヤリ言わされた気がするな)
美穂:『だから安心していいよ! お兄ちゃんがずーーっと
   :モテない男でも美穂が結婚してあげるから!

大和:『ははっ・・・・そっか』
   :(オレがフラれたのわかったんだ・・・・』
   :(美穂ちゃんにまで慰められるなんて情けねェ・・・・』
美穂:『お色直しは最低10回ね』
大和:『ムチャゆーなよ』
 ≪階段
大和:『朝比奈・・・・ずっとゴハン食べない気かな・・・・』
   :『自分でどうにかするのも大変じゃ・・・・』
涼風:『あ・・・・』
大和:『あ・・・・朝比奈・・・・』
 〔バタン(涼風が扉を閉める)〕
大和:『・・・!』
   :『・・・・そっか 話づれェよなオレとは・・・・』
大和の部屋
大和:『・・・・また泣きそうだ もう寝よう・・・・』
 〔ピンポーン(チャイムが鳴る)〕
大和:『!!』
    (まさか朝比奈・・・・!?)
    『な・・なんだよ 別に気にしてねー・・・・』
優花:『こんばんわーっ!! またまた出張ホステスでェ~~~す
恵美:『うぷっ・・・・』
大和:『・・・・帰れ』
優花:『な!!』
    『随分とご機嫌ナナメねェ そんなにショックだったの?』
    『涼風ちゃんにフラれたのが!』
大和:『・・んなっ!!』
    『なんで知ってんだよ!!』
優花:『そんなの見てたらわかるわよォ~~』
    『だからどんな顔してるか見に来てあげたの』
大和:『・・・・この悪魔』
恵美:『そっか・・・・フラれたんだ 大和くん かわいそう・・』
大和:『ハイ?』
恵美:『いいわ・・・・今日だけは特別に揉ませてあげる
大和:『は・・はァ!? なに言ってるんスか恵美さん!!』
恵美:『・・・・あぁ そう』
   :『ムネに飽きたから捨てる気なんでしょ!!』
 〔パァン(恵美が大和を平手打ち〕
大和:『へぶーーし!!』
恵美:『みんな!! 男ってみんなそうよー!!』
優花:『さー飲むわよー』
大和:『こっちが泣きてーよ・・・・』

恵美:『すーっ すーっ うふっ・・うふふっ』
優花:『なんら恵美ちゃん寝ちゃったのォ?』
   :『つまんらいわねー・・・・ん?』
   :『アンタいつまでウジウジしてんのよ 女々しい男れ~』
大和:『・・・・うっせー』
優花:『そりゃ私でもフるわよ 口ばっかのいい加減な男なんて』
   :『だいたいアンタってパッとしないのよね~』
   :『“優しい男”と“いいなりの男”は全然違うってわかってる?』
   :『あ~やだやだ ジメジメしたフラれ男は! 外で飲も』
   :『よいしょ・・っと
 〔優花がベランダの柵を乗り越える〕
大和:『おわっ!!』
   :『バ・・バカ 何やってんだ!! 2階だぞココ』
優花:『きゃっ!!』
大和:『ああぁ!!』
 〔バッ(優花が落ちる)〕
優花:『へへ~っ びっくりした?』
大和:『・・・・あのなァ 子供みたいなことすんなよ・・・・』
優花:『アンタもこっち来て頭冷やしなさい あ、酒とって』
大和:『・・・・・・・・やれやれ・・・・』
優花:『ふーーっ! やっぱこーゆーところで飲むお酒は格別ねー』
大和:『いいよなァ優花さんは毎日楽しそうで・・・・』
優花:『は?』
大和:『・・・・こんなことなら告白なんてしなきゃよかった・・』
優花:『あぁそう それじゃずーっと告りもしないで・・・・』
   :『涼風ちゃんが他の男とつき合うのを見るほうがよかったわけ?』
大和:『・・・・・・・・』
   :『そんなの・・・・もっとイヤだけど・・・・・・』
優花:『やれやれ・・』
   :『アンタも重症ね・・・・』
大和:『・・・・え?』
優花:『ぐいっ・・・・・・・・』
   :『ぷはーっ・・・・私も高1の時すごい好きな先輩がいてね~』
   :『アンタみたいに告ってフラれたの・・・・ジミな女はイヤだって』
大和:『は・・はァ!? 優花さんのどこがジミなんだよ!』
 〔パカッ(携帯を開く)〕
優花:『・・・・ハイ アンタに特別に見せてあげるわ フラれた記念に』
大和:『・・・・ん?』
   :『・・・・・・・・・・・・誰?』
優花:『・・・・アタシよ』
大和:『はあぁ!?
優花:『昔はこんなだったの!』
大和:(た・・確かにジミだけど・・・・変わりすぎだろォ・・・・』
優花:『その後も私 その人に好かれようと思って色々やったわァ~~』
    :『ピアス開けたり・・・・髪染めたり・・・・ハデな服着たり・・・・』
   :『そのたびに告って何回もフラれたけどね』
大和:『何回もって・・・・フラれたのに諦めなかったの?』
優花:『仕方ないでしょ だって好きなんだから』
大和:『・・・・・・・・』
優花:『まァ結局その人 転勤でアメリカ行っちゃってさ・・・・・・・・』
   :『だから私も早く忘れようと思って色んな男とつき合ったの』
   :『それなりに楽しかったし・・・・いい人だと思える人もいた』
   :『・・・・けどやっぱダメね』
   :『忘れられないの・・・・あの人のこと・・・・』
大和:『・・・・・・・・』
優花:『やーねェ なにアンタが暗くなってんの?』
大和:『い・・いや なんとなくオレと似てるから』
優花:『・・似てるですって? バカ言わないで』
   :『私はアンタみたいにウジウジしてないわ!』
   :『もっといい女になって
   :『いつかあの人を振り向かせてやるんだから!
大和:『・・・・優花さん・・・・』
優花:『あーあ ちょっと酔いすぎたかしらね・・・・』
   :『こんなくだらない話したの アンタが始めてよ』
大和:『・・・・え?』
優花:『誰かに喋ったら許さないわよ?』
   :『アンタの面白動画バラまくからね!?』
大和:『・・・・言わねーよ』
   :(・・・・そっか)
   :(一回フラれたらもう終わりだと思ってた・・・・)
   :(朝比奈のこと諦めなきゃいけないって・・・・)
   :(・・・・けど そうじゃないんだ!)
大和:『・・・・・・・・』
 〔ぐびーっ(大和が瓶ごとワインを飲む)〕
優花:『えっ!? ちょっ・・・・何してんの!?』
大和:『ぷはっ やっとわかった!!』
   :(東京に出れば・・高校に入れば・・)
   :(何かが変わると思ってた いいことがあるような気がしてた)
   :(けど・・・・どこにいたって)
   :『オレは・・・・』
   :(待ってるだけじゃ何も変わんない!)
   :『オレは朝比奈が好きだーっ!!』
   :『ぜってー諦めねェ!!』
優花:『・・・・ふふっ なんかだ急に男らしくなったじゃない』
涼風:(き・・・・聞こえてるわよ もォ・・!)
大和:(待ってても変わらないんなら・・・・)
   :『うおーっ!!』
   :(オレが自分で変えてやる!!)
優花:『うるさいのよアンタ!!』

 〔ガチャ(涼風が玄関のドアを開ける)〕
涼風:『あっ・・・・』
大和:『よォ おはよ!』

#15 「決意」
≪学校の食堂≫
服部:『・・・・へェ』
   :『そんじゃとりあえずは一緒にメシ食ってくれるコトになったんだ』
大和:『おう 言ってみるもんだな!』
服部:『・・・・しっかしお前も懲りないヤツだね そんなに好きか涼風ちゃんが』
大和:『まぁな』
服部:『おぉ・・スゲー よくそんなはずかしーこと言えるな・・・・』
   :『・・・・それで今後はどうするわけ?』
   :『ガンガンアタックすんの?』
大和:『・・・・ん うん・・・・いや 実は・・・・』
   :『陸上部に入ろうかと思って・・・・
服部:『・・・・・・・・は?』
   :『陸上部に入る!?』
大和:『う・・うん』
服部:『まァ確かに・・・・最初は涼風ちゃん』
   :『お前の足の速さにホレたのかと思ってたけど・・・・』
   :『なんか今はそーゆーことでもない気がするぜ?』
大和:『いや・・・・オレの足がどうとかじゃなくて・・・・』
   :『ただ・・・・少しでもアイツと一緒にいたいんだ・・
服部:『・・・・・・・・・・』
   :『けどなァ・・・・』
大和:『・・・・あ』
涼風:『・・・・ゴメン 話聞こえちゃったから・・・・』
   :『どこまで本気で言ってるの・・・・?』
大和:『・・・・え?』
涼風:『ウチの陸上部はただ楽しいだけの部活じゃないのよ?』
   :『1秒でも・・1cmでも・・・・みんな少しでも記録を伸ばそうと
     必死に毎日練習してるの・・・・』
   :『大和くんにそれができるわけ?』
大和:『・・・・まァ 多分大丈夫だよ!』
服部:(・・・・アホ)
涼風:『多分って何よ・・・・』
   :『じゃあダメだったらやめるの・・・・?』
   :『そんないい加減な気持ちで入部されてもすっごい迷惑なの!
大和:『・・・・!!』
   :『あ・・ちょっ なァ!』
服部:『・・・・やれやれ』
大和:『・・・・・・・・』
   :『そんな怒んなくたっていーだろ!』
服部:『まァ落ちつけって・・・・かなり暴走ぎみだぞ 大和』
   :『・・・・つーかストーカー?』
大和:『な・・!? そんなつもりは』
服部:『犯罪者はみんなそーゆーの!』
   :『だいたい明らかにお前 入部の動機が不純で態度も軽いじゃん』
   :『本気でやってる彼女にしたらそりゃムカツクよ』
   :『そんなお前が自分のために入部して・・んでダラダラして』
   :『部のみんなに迷惑かけることを考えたら
     とても入部なんか許せねェわな』
大和:『別にオレはダラダラやったりしねェよ!』
服部:『・・・・どうだかね 悪いけどお前の印象は“口ばっか”なんだよ』
   :『ず~っとダラダラ生きてきたお前が・・・・』
   :『とてもウチの部活について行けるとは思えねーよ』
   :『まァまずは彼女に謝ったほうがいいぞ?』
   :『今ならまだ許してくれると思うから』
   :『そーしないと本当にチャンスなくなるぞ お前』
大和:『・・・・・・・・』
萌果:『な・・何の話? チャンスって・・』
大和:『萌果ちゃん』
服部:『・・・・ん・・あぁ』
   :『コイツが陸上部に入るって言ったら涼風ちゃんに怒られたんだよ』
萌果:『え!? 秋月くん陸上部に入っちゃうの!?』
服部:『だからオレも今止めてたんだよ コイツにウチの部活はキツいって』
萌果:『そ・・そうなんだ・・』
   :『・・・・私も・・・・入らないほうがいいと思うな・・・・』
   :(だって ますます秋月くんとの接点がなくなっちゃうもん・・・・)
   :『ね? タクアンあげるから』
大和:『タ・・タクアン?』
服部:『放課後謝りに行くべ 教室じゃ言いづらいだろ』
   :『オレもついてってやるから』
萌果:『あ じゃ 私も行ってあげる!』
大和:『・・・・そうだな』
   :(・・・・オレには陸上部の辛さなんてわかんねェもんな・・・・)
 ≪ミーティングルーム
涼風:『宮本先輩 またパソコンですか? 目悪くなりますよ
     こんなところで』
宮本:『ん? 随分早いじゃないか 朝比奈』
涼風:『あれ・・? ミーティングって3時半からでしたっけ?』
宮本:『あぁ めずらしいなお前が時間間違えるなんて』
涼風:『・・・・・・・・・・何調べてるんですか?』
宮本:『お前もよく知っている秋月くんのことだ』
   :『中学時代 最下位になったリレーの大会についてな』
涼風:『・・・・そうですか』
宮本:『見てくれ すごいぞ彼はやっぱり!』
   :『他のメンバーはひどいモノだが・・・・彼の走った300~400m区間
     のタイムは11秒33だ!
涼風:『・・・・・・・・』
宮本:『やっぱり彼は陸上をやるべきなんだよ!』
   :『そう思わないか?』
涼風:『・・・・思いません』
宮本:『・・・・喧嘩でもしたのか?』
涼風:『そんなんじゃありません』
宮本:『・・・・・・・・そうか』
涼風:『また後で来ます』
宮本:『ああ』
 〔ガチャ(誰かが扉を開ける)〕
大和:『・・・・あ 朝比奈』
涼風:『・・・・大和くん』
服部:『お ちょうど誰もいねーじゃん』
萌果:『こんにちわ~』
涼風:『どうしたの? 服部くんまで桜井さんも・・・・』
宮本:『・・・・! 秋月くん!?』
   :『なんだ? 陸上部に入ってくれる気になったのか?』
大和:『い・・いや えっと・・・・』
服部:『あぁ違うんスよ センパイ! そーゆー話じゃなくて・・・・』
大和:『いいよ・・自分で謝るから』
服部:『あ・・・・ああ・・・・』
涼風:『・・・・・・・・』
大和:『・・・・・・・・』
   :『やっぱやめた!』
涼風:『・・・・え!?』
大和:(陸上部の辛さなんて よくわかんねーけど・・・・・・)
   :『センパイ・・・・』
宮本:『・・・・ん? 僕・・・・?』
大和:(・・・・やっぱ朝比奈と一緒にいたい・・・・!)
   :『オレ陸上部に入ります
服部:『ハァ!?』
萌果:『・・・・!』
宮本:『え!?』
 ≪放課後・陸上部の部活
衣笠:『よーし みんな集まれー!!』
   :『今日の練習を始める前に新入部員を紹介する』
萌果:『・・・・本当に入部しちゃった』
服部:『なーよくやるよ』
宮本:『まさか自分から入ってくるとはな』
大和:『秋月大和です!! よろしくお願いします!!

#16 「距離」
涼風:『・・・・・・・・』
部員:『おー待ってたぞ秋月!! 体力測定の時はすごかったなー!!』
大和:『いやーっ!!』
部員:『ウチの小早川に勝ったんだって!?』
小早川:『・・・・・・』【短距離特待生 小早川健二くん】
衣笠:『秋月 キミは何の種目を選ぶつもりだ?』
大和:『えっと・・・・一応100mを』
宮本:『うん・・・・ 僕もそれがいいと思います キャプテン』
   :『彼は短距離選手(スプリンター)向きです』
大和:『任せてください!! オレ頑張ります!!』
衣笠:『よーし それじゃまずは男女別に"金魚のフン"だ』
   :『男子は2組にわかれろー』
小早川:『ウィース んじゃ軽く流すか』
 〔ザッザッザッザッ(ランニング)〕
大和:『なんだ"金魚のフン"って一列でランニングすることか』
   :『ちょっとペースは早いけどこれくらいなら大丈夫だ!』
   :『宮本センパイ これ何周するんスか?』
宮本:『・・・・・・・・さァな』
大和:『さァ・・って・・・・』
 〔バッ(後ろの小早川が前にダッシュ)〕
大和:『え!?』
   :『ええ!? もしかして後ろからダッシュして先頭に出るんスか!?』
宮本:『次だぞ秋月くん!』
大和:『あ・・ハイ!!』
   :『マジかよォ!! 15人もいるのに!!』
   :『くそーっ 追いつけねー!! みんなペース速いっスよー!!』
   :『これのどこが軽くなんだよーっ!!』

大和:『ハーッ ハーッ』
   :『け・・結局ダッシュ10本 グラウンド何周したか覚えてねー・・』
   :『くそォ・・・・何でみんなヘーキな顔してんだよ・・・・』
涼風:『当然でしょ』
   :『アンタがベラベラ喋りながら いい加減な走り方してるから・・』
   :『みんなペースが落ちてるのよ!』
大和:『・・・・え・・』
涼風:『迷惑だって言ったでしょ!? 陸上部の足引っ張んないで!!』
 〔ザッ(涼風が立ち去る)〕
美紀:『あ・・涼風ァ!』
大和:『・・・・・・・・』
美紀:『秋月には特に厳しいなァ涼風!』
大和:『え・・・・ああ・・・・』
美紀:『あ 私羽柴美紀 1年だよ
   :『アンタのことは涼風からいろいろ聞いてるから
大和:『あ・・朝比奈からって・・・・友達?』
美紀:『こっからは種目別の練習ね 私も短距離なの!』
   :『ホラ 行くよ!』
大和:『お・・おい 少し休ませてくれよォ・・・・』
美紀:『何言ってんの!! まだ始まったばっかだろ!?』
部員:『4列に並べー! そこ早くしろォ』
大和:(今度は何をするんだ・・・・?)
部員:『インターバル50m5本4セットいくぞー!』{1kmじゃん(笑)}
部員:『はいっ!!』
大和:(え・・・・なんだ わりと楽そーじゃん それくらいなら・・・・)
部員:『よーし 次3セット目だ! 秋月ーシャキッとしろ まだ半分だぞ!』
大和:『は・・はい』
   :(横っ腹いてェ・・・・4列じゃほとんと休むヒマねーじゃん!!)
涼風:〈ウチの陸上部はただ楽しいだけの部活じゃないのよ?〉
   :〈1秒でも・・1cmでも・・みんな少しでも記録を伸ばそうと必死に
     毎日練習してるの・・・・〉
   :〈大和くんにそれができるわけ?〉
大和:『・・・・・・・・・・』
 〔バッ ボフッ(涼風がバーを飛ぶ)〕
部員:『よーし次!!』
涼風:『ふーっ』
大和:『スゲェ・・・・あんなに走った後なのにヨユーじゃねーか・・・・』
部員:『秋月! ボケっとするな!!』
大和:『は・・はい!!』

 〔ピーッ(笛の音)〕
部員:『よーし今日はこれまで!!』
大和:『だーっ!! やっと終わったァァ!!』
宮本:『お疲れさん 秋月くん メシでも一緒にどうだ?』
大和:『・・・・うえっ・・・・いいっス 何も食えません・・・・』
宮本:『そうか それじゃ ちゃんと*ダウンしてから帰れよ?』*整理運動
大和:『ダウンもクソも・・・・』
   :『・・・・動けねーっつーの』
   :『あー・・口ん中 血の味がする』
   :『こんなに辛ェとは思わなかった・・・・』
   :『朝比奈の言うように陸上部ナメてたのかもなオレ・・・・』
   :『アイツは毎日これだけの練習して平気な顔・・・・』
   :『・・・・!』
   :『あ・・朝比奈・・! アイツ まだやってんのか!?
美紀:『すごいよなー 涼風 自主トレだたてさ』
大和:『羽柴・・・・』
美紀:『私あの子とは違う中学だったけど陸上の大会でよく会ってたの』
   :『クールで完璧主義でいつも涼しい顔して優勝』
   :『・・・・それでもクスリとも笑わないの』
   :『腹立つでしょ? 大っ嫌いだったな私』
大和:『え・・・・ あ・・そう』
   :(仲悪いのかもしかして・・・・』
美紀:『・・・・でもね 同じ学校に入ってわかった』
   :『あの子が笑わないのは理想がもっと上にあるから・・・・』
   :『優勝なんかしても納得できないからだって・・・・・・』
   :『だからね・・・・今はすごく尊敬してるんだ 涼風のこと!』
大和:『・・・・・・・・』
   :(理想がもっと上に・・?』
 〔チラッ(涼風が大和を見る)〕
大和:(・・・・くそっ カッコイイじゃん・・・・)
美紀:『陸上部の特待生で・・・・みんなから尊敬され』
   :『あんなキツい練習のあとでも一人で自主トレ・・・・・・・・』
大和:『・・・・・・・・』
   :(なんか・・・・アイツに近付こうとすればするほど
   :どんどん離れてく気がする・・・・)
美紀:『私はもう少し涼風につき合うから・・・・先に帰んなよ秋月』
大和:『・・・・・・』
   :『いや・・・・帰りたいのはやまやまなんだけどね・・・・』
   :『体が・・・・』
服部:『チュース 秋月大和回収に来ましたー!』
美紀:『・・・・ん?』
服部:『よォ陸上部』
萌果:『大丈夫・・? 秋月くん』
大和:『安信・・・・萌果ちゃんも・・・・なんで?』
服部:『どーせこうなると思って待っててやったの! カンシャしろよな』
萌果:『あ・・私も持つ!』
涼風:『美紀ー! ちょっとフォーム見てて』
美紀:『じゃ気をつけて帰んなよ』
大和:『・・・・あぁ』
服部:『どうだったよ・・・・一日やってみて』
萌果:『・・・・・・・・』
大和:『スゲーな・・・・朝比奈って・・・・』
服部:『なんだ それ? ガキの感想かよ』
大和:(確かにガキくさいけど・・)
   :(それ以外他の言葉が浮かばなかった)
萌果:『重ーい!!』
 〔ツルッ(萌果が大和を・・・)ゴシャッ(落としたー!)〕
大和:『!?』
服部:『おわっ!!』
 ≪次の部活の日
大和:『ゼーッ ゼーッ』
萌果:『苦しそう・・・・なんであんなに頑張れるんだろう・・・・秋月くん』



#17 「片想」
服部:『なんだ まだ見てんのか桜井』
萌果:『・・・・服部くん』
服部:『毎日毎日・・・・よくやるよホント』
萌果:『・・・・ね もう1週間も走りっぱなし・・・・』
服部:『違ーよ お前だよお前』
萌果:『え・・・・わ・・私!?』
服部:『放課後は必ずここでボケーっとして・・・・』
   :『そんなに大和が気になるんなら陸上部入っちゃえば?』
萌果:『・・・・え!?』
服部:『・・・・っつても無理かァ お前どんくさいもんな~』
萌果:『・・・・・・・・』
 〔コツコツ(萌果が歩く)〕
服部:〈そんなに大和が気になるんなら陸上部入っちゃえば?〉
   :〈・・・・っっても無理かァ お前どんくさいもんな~〉
萌果:(なによ・・・・私だって・・・・)
   :(私だって本気になれば・・・・!!)
   :『・・・・!』
 〔ダダダ(小学生に抜かれる)〕
小学生:『オレ1番なー!』
     :『今日は出るかなァ レアカード!!』
萌果:『は・・・・速いのねー最近の子は・・・・ハーッハーッ』
   :『小学生・・・・か』
   :〈すごーい 直ったァ!!〉
大和:〈これなら神主さんにもバレねーって!〉
   :〈いいか? このことは二人だけおのヒミツだからな!〉
萌果:(一目惚れ・・・・・・・・ううん 違うわね・・・・)
   :(秋月くんがウチの神社に来るたびに・・・・)
   :(今年こそもう一回話しかけようと思っているうちに・・・・)
ゴロちゃん:『ニャーゥ』
萌果:『ゴロちゃん・・・・』
   :『お散歩? お鼻汚れてるよ』
ゴロちゃん:『ニャーゥ』
萌果:『私も猫だったら・・・・キミみたいに秋月くんと一緒にいられるのにね』
ゴロちゃん:『・・・・?』
萌果:『私ね・・彼が神社でコロッケ食べてるのずーっと見てて』
   :『いつか一緒に隣で食べたいな~って思ってたの・・・・』
   :『そしたら どんなに楽しいだろうって・・』
優花:『へ~大和くんのこと好きなんだァ 萌果ちゃん』
萌果:『え!?』
優花:『相談に乗って差し上げても・・よろしくってよ?』
 ≪銭湯
萌果:『どうして銭湯に入るんですか・・?』
優花:『本音トークは"裸のつき合い"から!』
   :『特に男なんてヤッたら急に本音が出るモンよ?』
萌果:『え・・あの・・・・言ってる意味が・・』
優花:『いいの いいの イヤでもわかる時が来るから』
萌果:『あの・・・・そもそも秋月くんとはどーゆー関係なんですか?』
   :『え~っと・・早乙女さんは』
優花:『主従関係
萌果:『しゅ・・主従・・・・?』
優花:『まァ私も含めて みんなアイツのこと気にしてんのよ』
   :『どことなくほっとけないでしょ? 危なっかしくて』
萌果:『え・・・・そうですか?』
   :『やさしいし・・・・真面目だし・・・・頼りがいありますけど・・・・』
優花:『そぅオ~~?』
   :『あんなフラれたくらいでウジウジしてるヤツのどこが・・・・』
萌果:『え? フラれたって誰にですか?』
優花:『え? ・・・・あ!
   :(ヤバっ・・)
萌果:『・・・・・・・・』
優花:『え~~っと・・・・』
   :『アイツこの前涼風ちゃんに告ってフラれたの』
   :『でもまだ好きなんだって』
萌果:『・・・・え!?
   :(秋月くんが・・・・朝比奈さんに・・・・!?』
優花:『ぜってぇ~諦めねェとか言って陸上部に入っちゃったけど・・・・』
萌果:『・・・・・・・・』
優花:『ま・・まァ大丈夫よ! きっとチャンスはあるって!』
 〔ザッ(萌果が湯船からあがる)〕
優花:『あ・・・・』
   :『ねェ萌果ちゃ・・』
 〔タッ(走って外に出る)〕
優花:『・・・・ま 早かれ遅かれこうなるか~ 私悪くないもんね~』
萌果:(だから・・・・あんなに頑張ってたんだ・・・・)
   :(なんとなくわかってた 私だってバカじゃないもん・・・・)
優花:『あ・・・・ちょっと萌果ちゃん そこは違っ・・』
萌果:(だから大丈夫 こんなことで泣いたりしない)
 〔ガチャ(ボイラー室の扉を・・・)〕
大和:『・・・・・・・・・・・・え?』
萌果:『・・・・・・・・』
 〔じわぁ・・・(泣いちゃう〕
萌果:『うぇ~~ん(ヒックヒック)』
大和:『本・・当ゴメン マジで見てないから!! 湯気で真っ白!!』
萌果:『そんなんじゃないの・・・・』
大和:『え・・・・じゃなんで・・』
萌果:『・・・・違うの・・・・・・・・』
大和:『まいったなァ どーすりゃいいんだオレ・・・・・・』
 ≪外へ
大和:『とりあえず送ってくよ もう暗いし・・な?』
萌果:『え・・悪いよそんな 秋月くん部活で疲れてるのに・・・・』
大和:『ヘーキヘーキ もうだいぶ慣れたから』
萌果:『・・・・そう』
   :(朝比奈さんがいるから・・・・)
   :『だったらちょっとだけ寄り道してもいい? コンビニ・・・・』
大和:『え・・あぁ・・』
 ≪萌果の家の神社
大和:『何買って来たの? コンビニで』
萌果:『え・・うん・・・・ちょっと・・・・』
   :『ちょっと座ってもいい?』
大和:『え・・・・でももう着いたけど?』
萌果:『ハイ・・!』
大和:『ん?』
   :『肉じゃがコロッケ・・』
萌果:『秋月くん好きだって言ってたから・・・・ここで食べるのが』
大和:『え・・でもいいの? もらっても・・・・』
萌果:『うん・・・・そのために2つ買ったの』
大和:『そっか! 悪ィな 実はすっげー腹減ってたんだ!』
萌果:(うれしい・・・・ずっとこうしたかったの・・・・)
   :(初めて会った時から・・・・ずっと・・・・)
大和:『朝比奈なんかうたぐってなかなか食わないんだぜコレ』
   :『こんなにウマいのにさァ!』
萌果:『(ズキン)そ・・そう・・・・』
   :(せっかくこうして二人でいても今も秋月くんの心は・・・・』
 〔ザッ(萌果が立ち上がる)〕
萌果:『ねェ!』
大和:『・・・・ん?』
萌果:『私も陸上部に入ろうと思うの!!
   :(だったら私だって諦めない!)
大和:『え!? 萌果ちゃんも!?』
萌果:『うん・・・・ダメ・・かな・・』
大和:『いやダメじゃないけど・・・・なんで?』
萌果:『え・・・・っと ウチに帰ってもやることないし・・・・』
   :『何か頑張りたくて・・』
大和:(なんか萌果ちゃん元気になったみたいだな・・・・)
   :『そっか・・でも大変だぜ?』
萌果:『・・・・大丈夫』
   :(頑張る・・・・少しでもあなたの側にいたいから・・・・

#18 「焦心」
 ≪陸上部の部活≫
萌果:『マ・・・・マネージャーで入部した桜井萌果です・・・・』
   :『よろしくお願いします・・・・(もじ・・もじ・・)』
部員:『おぉー!! カワイーっ!!』
   :『マネージャーいなかったから助かるよォ!!』
大和:『まさかマネージャーだとは思わなかったよ 萌果ちゃん』
萌果:『あ・・ 秋月くん』
   :『私やっぱり運動とか苦手だから・・・・』
   :『マネージャーなら大丈夫だと思って』
大和:『そっかァ? 大変だぜ? マネージャーも』
萌果:『大丈夫! 頑張る!
美紀:『あの子 秋月と仲いいんだな』
涼風:『・・・・そうね』
美紀:『もしかしてさ カノジョだったりして?』
涼風:『何くだらないこと言ってんの』
   :『インターバル走始まるわよ美紀』
美紀:『・・あ! ちょっと待ってよ涼風ァ』

大和:『ハァ・・ハァ・・』
宮本:『ラスト1本! 頑張れ秋月』
大和:『ハイっ!!』
涼風:『・・・・・・・・』

萌果:『洗っても洗ってもすごい量の洗濯物ね・・・・』
 〔つーん(服の匂いを嗅ぐ)〕
萌果:『汗くさーい!!』
   :『・・・・マネージャーだったら秋月くんの側にいれると思ったのに』
   :『現実って甘くないのね・・・・』
大和:『よーし 終了ー!!』
   :『くっそ~ やっぱキツイなこれ・・・・』
 〔ポンッ(美紀が大和の肩をたたく)〕
美紀:『頑張ってるな! 秋月!』
   :『どうにかみんなについて行けてるじゃん!』
大和:『いててててて・・・・』
部員:『ヒデー羽柴』
   :『秋月イジメんなよ』
美紀:『え!? ちょっとォ!! そんなに強く叩いてないだろ!?』
   :『・・・・ゴメン・・・・大丈夫?』
大和:『いや・・筋肉痛がヒドくてさ・・・・』
美紀:『あぁ そっか! 入部して一週間だから今がピークでしょ?』
   :『じゃマッサージしてやるよ 私上手いって評判なんだ!』
大和:『いでーっ!!
美紀:『ちょっと動くなよ』
大和:『もういい! そっとしといてくれ!!』
涼風:『・・・・・・・・・・』
   :『いつまで遊んでるのよ!』
大和:『・・・・ん?』
涼風:『二人でダラダラしないでよね!』
大和:『な・・! オレは別にダラダラなんてしてねェ!!』
涼風:『(プイッ)どうだが』
大和:『そりゃ確かについて行くのでやっとだけど・・・・』
部員:『おーい秋月 羽柴! 200mインターバル始めるぞ!』
大和:『あ・・ハイ』
部員:『早くしろよ!』
大和:(・・・・くそっ ケンカする気なんか無いのに・・・・)
   :(これじゃ何のために入部したのかわかんねーじゃん)
美紀:『ちょっと涼風 酷いんじゃないの?』
   :『頑張ってるじゃん秋月』
涼風:『・・・・・・・・美紀も美紀よ・・・・』
   :『大和くんのペースに乗って気ィ抜いちゃってさ』
   :『マジメにやんなさいよ!』
美紀:『・・・・・・・・・・・・どうしたの アンタ』
   :『何か最近変だよ?』
涼風:『べ・・別に私は普通よ!』
美紀:『・・・・そう?』
   :『秋月のことになると急にイライラして
   :『なんか涼風らしくないじゃない
涼風:『・・・・・・・・・・』
美紀:『ま・・少しは認めてあげなよ 頑張ってるんだから』
   :『じゃね』

萌果:『・・・・・・やっと終わった!』
   :『秋月くんにタオル持って行ってあげよ!』
部員:『おーい マネージャー ポカリ補充しといてくれー』
萌果『え?』
部員:『あ それとタイム測ってくれよ』
萌果:『・・・・・・・・はい』
   :『現実って・・・・甘くないのね・・』
大和:(わっけわかんねーなアイツ・・・・)
   :(そりゃ朝比奈が嫌がってんのに無理矢理入部したけどさァ』
   :(ちゃんとマジメにやってるじゃんオレ・・』
   :(いちいちムキになってホントかわいくねー)
   :(くそっ・・・・やっぱカワイイなチクショー!!)
部員:『秋月ボケっとするな 次だぞ!』
大和:『あ・・・・ハイ!』
   :(・・・・だったらもっともっと頑張ってやる!!)
   :(ダラダラやってるなんて言わせねェ!!)
涼風:(・・・・なによ ムキになっちゃって・・・・)
美紀:〈ちょっと涼風酷いんじゃない?〉
   :〈少しは認めてあげなよ 頑張ってるんだから・・・・〉
涼風:『・・・・・・・・そ・・そんなの今だけよ!!』
   :『アイツいい加減なんだから!!』
   :(そうに決まってるわ!!)
部員:『よーし今日はここまでだ! 各自でダウンして上がれー!!』
   :『ふーっ 終わった終わったァ』
   :『メシでも食ってくか~?』
美紀:『いたたたたっ!!』
   :『痛いってば!! ゆっくりやってよ!!』
大和:『うるせーなお前がやれって言ったんだろ!』
萌果:『秋月くーん!!(スタタタタ)』
大和:『ん?』
萌果:『はい タオル!!』
美紀:『秋月ー早く背中押してー』
大和:『おう』
萌果:『(ムッ)わ・・私がやります!! マネージャーですから!!』
 〔ビターン(萌果が美紀の背中を地面につくまで押す)〕
美紀:『いたたたたっ!!』
大和:『・・・・・・』
美紀:『ムチャすんなよ!!』
萌果:『ガマンしてください!!』
涼風:『・・・・』
 〔タンッ・・ ガランガラン(涼風がバーを跳び落とす〕
涼風:『・・・・もうっ!!
   :『なにイチャついてんのよ!! バカじゃないの!?』
   :『・・・・・・164cm・・・・』
   :〈違うわよ!! 上の方を164に合わすのよ バカね!!〉
大和:〈だってそんなん知らねーもんオレ!!〉
   :〈(ジェットコースター)ほぁつぁーーっ!!〉
涼風:〈や・・・・やだ何!?〉
   :〈すごーい!! 見てー下に街が見えるー!!〉
大和:〈はァァ!?〉
涼風:『・・・・・・・・・・なによ あんなヤツ・・』
大和の家
 〔コツコツ(涼風が歩いてくる)〕
大和:(来た・・!
 〔ガチャ(大和が扉を開ける〕
大和:『・・あ!』
   :『おはよー! 今から学校か?』
涼風:『・・・・うん』
大和:『そ・・そっか だったら一緒に行かねー!?』
涼風:『一人で行けば?
大和:『・・・・ハイ』
by dejimonnn | 2007-09-19 20:11 | 漫画【セリフ】